アタマジラミ駆除剤の変遷

駆虫剤から天然成分へ

現在の日本で利用者が多いシラミ駆除剤は、フェノトリン(ピレスロイド系)ですが、この駆除剤が使用されてきた背景には、シラミ駆除に効果的で人体に対する安全性の高い成分という認識からでした。

戦後の日本では、シラミが流行すると男の子も女の子も髪の毛を丸刈りにし、DDTやBHCという有機塩素系殺虫剤が使用されていたそうですが、それらの薬品が人体に与える影響が危険とされ1971年5月から使用ができなくなってしまいました。

1971年の5月以降、日本でシラミに有効な薬が全く無い状態となってしまい、およそ10年後には、年間の罹患者数が2万4千人のピークを越えたそうです。

その後、1982年にアタマジラミの駆除剤としてスミスリンパウダーが販売されてからは罹患者数も減少したと報告がありますが、更に10年後の1992年に再びアタマジラミの数が増え始め、毎年増加しているそうです。

このようにシラミの数が再び増えている要因として、薬剤耐性を持つシラミが関係している事も考えられますが、それと同時に、アタマジラミを身近な寄生虫だと知らない世代が親となり、対処の遅れがこのような事態を招いている事も考えられます。

また、最近では、日本でポピュラーな駆除剤の成分として使用されているフェノトリン(ピレスロイド系)に対する健康面を気にされる声や薬剤耐性シラミの問題などがあり、シラミンローションシラミンシャンプーのように天然成分にこだわったものも増えてきました。

ですが、同じ天然由来の製品でも、シラミンローションがアメリカでシラミの駆除を目的としている商品であるのに対し、シラミを駆除について書かれていないものもありますので、これらの違いを意識して駆除剤を選んでみてはいかがでしょうか。

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