再発を繰り返す感染症

一度感染すると顔の神経内に潜伏し再発の機会を待つ

ヘルペスウイルスに一度感染してしまうと、ウイルスが体内から完全に消えることはありません。現在の医療技術では、ヘルペスウイルスを体内から完全に殺菌する働きを持っている薬は存在しないのです。

感染しても命に関わるような事もありませんが、体調が悪く抵抗力が落ちてくると再発することがあります。

体内に入り込んだヘルペスウイルス1型は、顔を通る三叉神経(さんさしんけい)という神経内に潜伏するので、その神経の支配域である顔への発症を繰り返しやすいのです。これが、口唇ヘルペスが再発する原因です。

※三叉神経とは・・・顔面、口内粘膜、歯の感覚という三つを支配している神経で左右に三本の枝のように分かれている形状からその名前が付いています。

再発の頻度は、1年に1回~2回程度とそこまで多くないので、それほど気になるものでもないかもしれませんが、割りと痛みも強いので、それが毎年繰り返されるというのは悩みの種ともなり兼ねません。

健康な人でも風邪を年に2回くらいは引くものなので、それと比較しても気にならない程度かもしれませんが、口唇ヘルペスは風邪のウイルスとは違い再発するので、そのきっかけとならないようにしたいものです。

一方の性器ヘルペスを発症するヘルペスウイルス2型は、症状が現れても軽症で済む場合が多いのですが、その反面、再発を繰り返しやすいという特徴があります。

軽症だけど再発しやすい性器ヘルペス。再発は少ないけど重症化しやすい口唇ヘルペス。

いずれにしても、再発を押さえ込むことが出来るのであれば、それが一番妥当であることに変わりありません。

風邪が原因で再発する?

風邪をひくと必ずと言って良い程、口唇ヘルペスも再発する人が居るようです。なので、そういうタイプの人は、ずっと口唇ヘルペスの原因は、風邪なんだと思っているかもしれません。

実際、風邪をひいていないのに、口唇ヘルペスを発症したことは、今まで無かったそうです。

しかし、実際のところ、口唇ヘルペスの原因が風邪だとは、単純には言えないみたいです。なぜなら、口唇ヘルペスの大本の原因は、免疫の低下だからです。

詳しく言うと、口唇ヘルペスを引き起こすヘルペスウイルスは、大抵の人間は知らずの内に感染して一定数常に体内に有しているのですが、普段は免疫によって抑制されているのだとか。

つまり、その免疫が低下すると、ヘルペスウイルスは活性化し、口唇ヘルペスが発症するまで増殖してしまうんですね。

そのため、風邪をひいていると免疫も当然低下しているため、口唇ヘルペスが発症するのは当然ですが、それは即ち、風邪をひいてさえいなければ口唇ヘルペスの心配は無い、ということにはならないみたいです。

具体的には、風邪をひくとまではいかなくても、栄養の偏りや睡眠不足、疲労蓄積等で、免疫が低下している場合も、口唇ヘルペスになる危険性があるんですね。

風邪さえ避けられれば口唇ヘルペスの再発も大丈夫というスタンスだった場合も、もう少し体調に気を配ってみてはいかがでしょうか。

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